2024年上映の「八犬伝」という映画を見た。「この映画の原作者は、兵庫県養父郡出身の山田風太郎さん1978年に発表され、作者は、医師免許を持っておられますが、医師には向かないと、作家になられたそうです。」「南総里見八犬伝」という曲亭(滝沢)馬琴の読本、28年もかけて書き上げた戯作で馬琴の代表作である「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」で葛飾北斎が挿絵を担当しており、馬琴と北斎の交流を描いた「実の世界」と宿縁に導かれた八人の犬士が悪や妖異と戦いを繰り広げる「南総里見八犬伝」の「虚の世界」を同時進行で映画化した作品、映画自体は、馬琴を役所広司さん、北斎を内野聖陽さんが好演されており、大変面白い映画ではあったが、馬琴と北斎に興味を持ち色々と調べてみた。どちらも江戸時代後期に活躍し、馬琴は1848年嘉永元年に81歳で亡くなり、北斎は1849年嘉永2年に88歳で亡くなっており、どちらも江戸時代では大変長生きをされ、たくさんの名作を世に残されている。二人の性格は正反対、北斎は自由奔放、生活は質素で身なりを気にせず、生涯に何十回も引っ越しをし、死ぬまで筆を持ち続けたのは有名な話、一方馬琴はとても几帳面でまじめな性格、一つの作品を30年かけて書き上げたように、計画的で粘り強く作品に対して非常に厳格だったとの事、このように対照的なお二人が、絵と文章で共作もしていたのに性格の違いから衝突もよくあったそうだが、単なる仕事仲間というよりも、互いの才能を認め合う同志のようなものやったんかなー? 改めて江戸の文化がどれだけゆたかだったかを感じさせてくれました。

北斎の 絵からあふれる 情熱を

情熱を 時代が変われど 感じてる

来年の ライン待ち受け これにしよ

葛飾北斎 冨嶽三十六景の浮世絵 赤富士の初日の出をモチーフにしたシンプルな2026年丑年の浮世絵

馬琴さん この発想力は どこにある?

三十年 続けて完結 八犬伝

今もなお 引き付けられる ストーリー

館山城(八犬伝博物館)         信乃(八犬士の一人)と北斎の赤富士
 
富嶽三十六景 神奈川沖浪