しづやしづ しづのをだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな
(静御前 作)
源氏と平家の戦いも1185年に源義経の大活躍で源氏の勝利になりましたが、
皆様も御存じの通り最後は兄の源頼朝に奥州平泉で討ち取られてしまいます。
平泉までの逃避行中に奈良吉野で愛妾の静御前と別れ別れになって、
静御前は頼朝に捕まってしまい、その時に読んだ和歌がこれです。
「しづ」を自分の名の「静」にかけて、義経を恋い慕い、
なんとかして昔を今にもどしたいという願望を歌った句、悲しいですね。
もう一首詠まれています。
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
★一口メモ★以前は「いい国つくろう鎌倉幕府」1192年と覚えていましたが、
今は1185年「いい箱つくろう鎌倉幕府」だそうです。
悲しすぎて川柳も浮かんできません。
静御前(白拍子)歌舞