講話は昨年同様川西警察署の担当官から「特殊詐欺について」説明を受けました。ほぼ70歳以上の高齢者が多数参列されていますので、皆さん熱心にお聞きでした。休憩10分を挟んで、いよいよネルケ無方老師による「遠路はるばる日本へ~青い目が見た仏教」というテーマで法話が、始まりました。「禅」に出会われた経緯を自分自身の幼少からのエピソードを交えて、面白おかしくお話されました。小さい頃から「なんで、どうして」と納得できないことをとことん聞くような子供で周りから変わっていると言われていたそうです。7歳の時にお母さんを病気で亡くされました。お母さんのお父さんがキリスト教のプロテスタントの牧師をされていたこともあり、神はお母さんをどうして救ってくれないのか、生きる意味は?と自問自答の日々だったそうです。家庭環境もあり、14歳で堅信(自分の意志で信仰を受け入れ、成人として教会の一員になることを確認する重要な儀式)を受けられたそうですが、生きる理由がまだ分からない時に座禅を紹介されたそうです。最初は怪しい宗教かと思っていたそうですが、一度禅道場に参加して、はまってしまったそうです。ここからが凡人とは違い、大学で哲学・日本語を学び京都大学へ留学して、そしてドイツへ帰り、道元禅師に関する修士論文を書き上げ、再度日本へ来日して、今の兵庫県新温泉町の山奥にある「安泰寺」で禅の修行を積み、自給自足生活、25歳で出家、禅の修行に励みます。2002年師匠の急逝により安泰寺の堂頭(住職)になられ、この間に日本人の奥さんとご結婚、3人のお子様もおられます。2020年に中村恵光氏に堂頭を譲り、大阪に住居を構え、今は大阪を拠点に、「座禅指導・講演活動・執筆活動」を精力的に続けておられます。曹洞宗における「典座教訓」に説かれた三心(喜心・老心・大心)自給自足生活で台所を預かり、経験した方が座禅とともに得られた奥義なんですね。感銘しました。 私には絶対無理、説法をお聞きして、少しでも感じることが出来て大変良かったと思います。ありがとうございました。

座禅組む 煩悩渦巻く 今の俺

只管打坐 辿り着けない この境地

ネルケ無方老師一口メモ:本名は、ドイツ語でJens Olaf Christian Nölke(イェンス・オラフ・クリスティアン・ネルケ)そのまま法名の一部として使っておられ、またドイツ語でネルケは、花の名前カーネーションという意味もあるそうです。そして無方とは、「特定の立場や方向に固執せず、自由自在に生きる心」を持ちたいという思いで名付けられたとか?

(川西警察署 特殊詐欺の講話)

 

メルケ無方老師の動画3題