宮沢賢治の「注文の多い料理店」などが載っている童話集を読み直している時に以前ブログに書いた「雨にも負けず」の詩の解釈について違う視点があるかもと思い、ネットで調べていくと宮沢賢治の宗教的観点から説明されている動画がありました。賢治の自筆の手帳の最後に南無妙法蓮華経を中心に6種類の仏や菩薩のお名前が書かれており、このことから宮沢賢治は法華経を一般の方々に仏教用語を使わずにわかりやすく伝えたかったのではとの解説がありました。確かに法華経を熱烈に信仰していたのもその通り、亡くなる前にお父さんが最後に遺言はないかと聞かれた時に、賢治は法華経の印刷物を1000部、親しい人達に渡してほしいと言ったそうです。ただキリスト教にも興味を持っていたそうで、どちらも自己犠牲や他者への献身をテーマに持っている宗教、我々介護に携わる者もこのような精神や気持ちが必要です。自分が病魔に侵され、残り少ない人生に残した詩がこの「雨ニモマケズ」か、改めて考えさせられる瞬間でした。

深い意味 雨ニモマケズ あったんや

年取ると わかる気がする 仏道

物事は 色んな角度で 考えな

深い意味 どう捉えるかは 人次第

宗祖 日蓮が晩年籠った身延山