黄八丈は、八丈島の特産品です。
ずっと昔に、黒潮に乗って中国からもたらされた絹織物を作る技術、それが八丈独自のシルクロードと言えるかも。
それから八丈島で発展していった黄八丈は外国人、特にドイツ人には大変喜ばれているそうです。 それはドイツの国旗と色が一緒だからです。
黄色を染めるのは「こぶなぐさ」、赤色を染めるのは「タブノキ」、黒色を染めるのは「スタジイ」という椎の木、草木染です。江戸時代、お米があまりとれなかったので年貢は黄八丈だったそうです。

もう一つは、流人の暮らしです。
島の生活は一言で言うとほったらかし、自分で食べるものを調達しなければなりません。
手に技術があれば島の民に重宝され、本土からの仕送りがある流人は生き永らえたそうで、島娘と所帯を持つこともできたようです。 ただ、その日の糧を得るために海辺から10キロの重さがある玉石を担いで2kmの道のりを玉石垣を作るために運ぶような重労働をして報酬はおにぎり1個だったとの事、やはり流人にとっては過酷な労働を強いられていたようで病気になり、栄養不良で多くの流人は亡くなっていったそうです。
本土で重い罪を犯したんで当然の報いと言えばその通りですが、八丈島にとっては安い労働力を得られ、流人から色んな技術も得られ、島が発展したのも流人のお陰と言われているようです。

黄八丈を着た島娘??

 

ドイツ国旗

玉石で作った玉石垣(六方積み)